世界ジュニア数独選手権2025報告

8月21~25日に中国・北京で第3回世界ジュニア数独選手権2025が開催されました。
5ヵ国から約150人の選手が参加しました。年齢別に、U8・U10・U12・U15・U21の部門がありました。日本からはU15部門に1人・U21部門に2人が参加しました。
※「数独」は(株)ニコリの登録商標です。

競技前日は、空港からホテルまでバスで移動した後、開会式、Q&A Sessionに参加しました。開会式では伝統芸能の披露やトッププレイヤーによるエキシビションが行われた後に、太鼓の合図で大会の開会が告げられました。

(開会式の様子)

(参加賞)

競技1日目には個人戦が繰り広げられました。休憩をはさみつつ、5ラウンド合計185分で数独の早解きの実力を競いました。
個人戦終了後は、また、会場の床に貼られている迷路で遊んだり、無形文化遺産の体験をしたりしました。数独以外のイベントも充実しているのが本大会の特徴でした。

(競技の様子)

(会場に貼り出された順位表を眺める日本チームの皆さん)

(無形文化遺産を体験する選手の皆さん)

競技2日目には団体戦3ラウンドを戦いました。3人で力を合わせて難解なルールの数独を解きました。
夕方には表彰式がありました。セレモニーの前に、様々な国の選手同士でチームを組んでSamurai Sudokuを解くエキシビションマッチもあり、関根選手が参加しました。

(団体戦に臨む日本チームの皆さん)

(エキシビションマッチに参加する関根選手)

翌日は観光日でした。日本チームは万里の長城と頤和園のツアーに参加しました。
万里の長城(八達嶺長城)では、急な階段と坂道に息を切らしつつも、北三楼と南六楼まで歩きました。
頤和園では、ツアーガイドの丁寧な説明を受けながら、仁寿殿・知春亭・昆明湖・長廊などを巡りました。

(万里の長城の観光を楽しむ日本チームの皆さん)

【大会成績】
<個人の部>(敬称略)
・U15
石井美郷 銀賞(5位)
・U21
松本凜太郎 金賞(2位)
関根遙 銀賞(8位)

<団体の部>
優勝:CHN-A
準優勝:JPN-A
3位:THA-A

(準優勝したJPN-Aチーム)

【選手のコメント】(敬称略)

石井美郷(U15)

初めての大会でとても緊張しましたが、数独に集中していくうちに少しづつ落ち着いてきて楽しむことができました。上位との点差は大きく、まだまだ力不足だなと感じましたが、数独がさらに好きになりました。これから一層数独に力を入れ、来年の大会にも挑戦したいと思っています。

関根遙(U21)

数独歴5ヶ月で挑んだ大会が世界大会。個人戦では緊張から実力を出しきれず悔しさが残りましたが、団体戦ではしっかりと修正を行い自分の役割を果たしてチームに貢献することができました。中国勢のレベルの高さに圧倒されながらも、多くの刺激と学びを得て、もっと上手くなりたいという思いが一層強まりました。最後に、大会参加にあたり帯同してくださった梶原様をはじめ、日本パズル連盟の皆様に心より御礼申し上げます。

松本凜太郎(U21)

密かに個人戦全問正解を目標としていたところ、第2ラウンドで早速失敗してしまいました。切り替えて残りの問題を全て解き切ることができたのはよかったですが、1位の中国人の選手とは僅か5ラウンドで500点もの差がついてしまい自分の実力不足を痛感しました。競技後は彼を含め中国の選手と少し交流することができました。中国は数独の大会が非常に盛んなようなので、日本でも同様の盛り上がりが見られるようになることを期待しています。

選手の皆様、お疲れ様でした!


Japan Puzzle Federation