遅くなりましたが、8月11日・12日に中国の北京で開催された中国ナンプレ・パズル選手権2018の報告です。今回は日本選手のオープン参加の招待が主催者より届きましたので、一般の皆さまから参加者を募って参加してきました!
今回の日本選手団をご紹介します。前列左から山本悠樹さん/藤川美帆さん/條由花さん。後列左から円田洋一さん/大谷直也さん/奥間啓水さん。
世界ナンプレ・パズル選手権の常連から国際大会初出場のフレッシュな顔ぶれまでの6名に、キャプテン役を兼ねてJPFの楠井理事を加えた総勢7名で大会に参加しました。
下の写真は、会場となった北京郊外の「中信国安第一城」というホテルです。
大会は8月11日の午前9時にスタート。
今大会はすべて個人戦で争われ、中国各地の予選を勝ち抜いた約200名に、海外から日本と韓国のオープン参加者を加えた選手たちが、午前中は準決勝4ラウンド、午後は決勝4ラウンドを戦いました。
大会冊子は全て中国語で書かれていますが、日本語と中国語はともに漢字を使う言語であり、漢字のイメージからなんとなく名前が推測できるものもあってなんだか親近感がわきます。また中国では教育の一環としてナンプレを全国的に取り入れており、大会にも数多くの子ども達が参加していました。休憩時間には元気に遊ぶ姿も。
大会も終了し、いよいよ結果発表!
海外オープン参加選手によるインターナショナル部門で、條由花さんが3位、奥間啓水さんが2位、そしてJPFの楠井理事が1位となりました。
優勝はShiyu Chenさん(18歳)、準優勝はTantan Daiさん(18歳)、3位はMintong Tianさん(15歳!)で、若さの勢いと確かな実力を兼ね備えた面々は、今年の世界選手権でも日本選手の強力なライバルとなること間違いなしです。
左から、大会主催者の北京数独運動協会の沙万泉会長、Chenさん、Daiさん、Tianさんで、一番右は世界パズル連盟会長のWill Shortz氏。
※参加選手のコメント
大谷直也さん:今回の大会では、中国が数独にかける熱意をひしひしと感じました。この大会に参加しているのは10歳にもならない子供たちが多く、中国代表に選ばれたのも全員18歳以下。まさに数独の英才教育を受けた世代です。彼らが大人になったときどうなるのか楽しみです。
奥間啓水さん:準決勝と決勝ラウンドの問題を解きましたが、特に決勝ラウンドの問題が難しく解き応えがあり、3日間という短い期間でしたがとても楽しい時間を過ごすことができました。
條由花さん:久しぶりの国外大会参加。到着した日の夜、キャプテンの部屋に集まってルールの確認をしていると、これから大会だという気分が高まってきます。いざ大会が始まると時間があっという間に過ぎるのもこれまたいつも通りで、中国の数独の盛り上がりとレベルの高さを実感しました。慌ただしくも充実した3日間、とても楽しかったです。今度は団体戦がある大会にも参加してみたいです。
※ちなみに條さんの左に映っている男性は、韓国チームのキャプテンのパク・フンチュルさんです。
藤川美帆さん:中国選手の強さが圧倒的!ものすごく刺激を受けたので帰ってすぐ数独がしたくなりました。中国に行ってからさらに数独が楽しくなった気がします。来年もあるならまた行きたいです。
※藤川さんは和装で大会に参加! あちこちで写真撮影を求められるなど大人気でした。
山本悠樹さん:まず成績上位者は、解くスピードが速かったです。決勝のプレーオフ・PVPトーナメントを見て思い知りました。プレーオフ用の数独を私も実際にやったんですが、比較すると2,3分くらい遅れを取っているなと思います。論理・気づく力など数独を解く力が桁違いです。私個人の課題として、バラエティーナンプレを多く解ける力が必要と実感しました。また精進してまいります。中国ナンプレ・パズル選手権2018に参加させて頂き、ありがとうございました。
こちらは日本選手団最年長の円田洋一さん。
みなさんお疲れ様でした。