日本パズル選手権（ＪＰＣ）はモデルチェンジします。

日本パズル連盟代表理事　
西尾　徹也

　今年も７月に第26回日本パズル選手権（ＪＰＣ）を開催しますが、第１回大会から四半世紀を経て、昨年までとスタイルを少し（大きく？）変更することにいたしました。これまでとの最大の違いは、ＪＰＣをあくまで国内でのパズルイベントとして考え、世界パズル選手権（ＷＰＣ）への代表選手を選ぶ大会と分離させたことです。同時に日本ナンプレ選手権（ＪＮＰＣ）も代表選抜大会に衣替えすることになりました。その理由は大きく二つあります。

ＷＰＣでは、各国の選手が公平にチャレンジできるよう、ロジカルに解けるパズルのみが出題されます。それは世界大会として当然のことですが、そのＷＰＣに臨む代表を選抜する大会では、出題されるパズルは限られてきます。例えば日本語によるクロスワードパズルは不適当といえるでしょう。しかしＪＰＣではそうした制約に縛られることなく、日本ならではの出題も含めたさまざまなパズルを多くの方に楽しんでほしいのです。それが分離を決めた一つ目の理由です。

また、２００６年から「ＳＵＤＯＫＵ（ナンプレ）」に特化した世界選手権（ＷＳＣ）がＷＰＣと同時期に開催され、それに応じて国内でも日本ナンプレ選手権（ＪＮＰＣ）で代表選抜を開始したため、ＪＰＣではナンプレを出題しなくなりました。しかしながら私たちＪＰＦはもともと「ナンプレもパズルの１つ」と考えています。今回、ＷＰＣ日本代表選抜大会をＪＰＣと分離させるのと同時に、これまでのＪＮＰＣもＷＳＣの日本代表選抜大会に衣替えし、それによってＪＰＣでもナンプレを出題することにしたい。これが二つ目の理由です。

要するに、日本パズル選手権をワードパズルやナンプレなども含む多様なパズル（とんちが必要なパズルも出題予定です）にチャレンジし、日本のキング・オブ・パズラーを決める大会と位置づけ、後日のＷＳＣ・ＷＰＣそれぞれの日本代表選抜大会と区別するということです。代表選抜大会の参加資格は、ＪＰＣで一定の成績を修めることが条件（ハードルはさほど高くありませんのでご安心ください）。まずはＪＰＣに参加し、パズルをたっぷり楽しんで（苦しんで？）ください。